駄菓子界の帝王が決まりました。

突然の告白で申し訳ないが、今しがた駄菓子界の帝王が決まった。 「ポテトフライ」である。 物事を断定的に言い切ることが良しとされる近年の風潮をあまり好まない僕だが、これだけはハッキリとさせなくてはいけない。 白黒つけて、長きに渡って繰り広げられ…

時代と未来が踊り狂って近づき、僕は君に恋をした

「時代がすぐそこまで来ている」「未来がキタ」この世にボチャりと産み落とされて21年。それはもう幾度となく聞いた言葉。耳にタコができるほど聞いた言葉。「え!?今度のDSは画面から飛び出すの!?未来キテル!」「VR...!?仮想現実に入れる...!?時…

PayPayを知る。世界が色づく。

「温めますか?」「はい、お願いします」「袋はお付けしますか?」「はい、お願いします」「お箸はお付けしますか?」変わらない日常。退屈で、惰性的な毎日。仏頂面の店員が機械的に業務をこなす。無駄のない必要最低限の動きで唇を動かし、言葉を発する。…

どう考えたって夏がいいに決まってる

夏が好きだ。誰になんと言われようとも、僕は夏が大好きだ。夏がやってくる度に僕は両腕を天に伸ばし、口元からヨダレを撒き散らし、白目を剥いて狂喜乱舞する。それほどまでに、夏が好きで好きでどうしようもないのだ。燦々と輝く太陽。生い茂る木々。やか…

僕はただ、美容院のマスターとお喋りがしたかっただけなんだ

モテたい。とにかくその一心だった。一匹の男として生を受けて21年。今のところ僕にはガールフレンド、つまるところ彼女がいない。21年、なんと21年もの間だ、一度もだ。もし僕が犬であれば、2回は天に召されている。ネズミであれば10回、カブトム…

チンコは世界を救うのだ!

学校生活を送るたび、僕はその生活に少しずつ退屈してくる。毎日同じ制服に袖を通し、毎日同じ学校へ行き、毎日同じクラスメイトと顔を合わせる日々。校内のどこを歩いても見慣れた顔で溢れていて、友達と話すことはいつもくだらない話ばかり。今日の天気、…

お前をうどんで締めてやりたい

猛烈に怒っている。腹の底のマグマが煮え立ち、食道を滝登り、口からこぼれ、滴り、大地を焼き焦がすほどに。地団駄ひとつで地球にパックリと割れ目ができ、その振動でこの世のあらゆる建物が崩壊し、天にぶら下がっている月も太陽も落ち、世界が永遠の闇に…