2024年8月2日 5:33

おはようございます。おいかわです。
昨晩はかなり快適な睡眠となり、暑さをそこまで感じずに眠ることができました。
この暑さにようやく慣れたのか、気候的にアタリの日を引いたのか。前者であってほしいものです。
6:30

( ^ω^)ここから40番までは1kmもかからないし、時間も早いからここで朝食をいただくとするか
( ^ω^)おはようございまーす! チャリンチャリリン
女将さん「おはようございます!あら、来てくれたんですねw」
( ^ω^)えへへw

昨日は夕暮れ時に訪れましたが、今日は日の出時の来訪です。
日の差し込む方向が変わり、今日が昨日とは異なる日であることを暗に示しているように感じます。

( ^ω^)朝定食の幟が揚がってたし、それを頼んでみるかお
( ^ω^)すみませーん!朝定食一つ!
女将さん「はーい!」

( ^ω^)ウヒョー! ウマソスなんだお!
( ^ω^)それではいただきます! ガツガツムシャムシャ!
( ゚ω゚)うめぇえええええええ!!!!!

香ばしい香りのするホッケ(かも)は、表面はパリッと中はふんわりとしていて非常にグーであります。副菜のしらす大根おろしをホッケにちょこんと乗せ、醤油を少し垂らして食べるとこれがまぁ美味しい。

ホッケの旨味が残っているうちに、すぐさま卵かけご飯を掻っ込み幸せで口いっぱいに満たします。

『マスターのお母さんとはかなり打ち解けることができ、少し前までは「山歩(さんぽ)」をしていたほどアクティブな方だと分かった。市川さんと似たようなものを感じる』日記より
( ^ω^)ゲフー 最高の朝食だったんだお...
女将さん「それは良かったですw」
( ^ω^)それじゃ、名残惜しいけど出発するお!
女将さん「またいつでもお待ちしていますからね。気を付けて!」
( ^ω^)はい!行ってきます!
7:19

女将さんの応援を背に受け、重たいザックを背負い今日も歩きます。
まずは40番の『観自在寺(かんじざいじ)』を目指し、そこから岩松という町まで頑張ります。
日が昇るに連れて暑くなってウンザリしますが、雨の中を歩くよりは全然マシです。暑さを嘆く前に晴天であることに感謝です。

( ^ω^)仁王門までのこういう道、言葉にできない良さがあるお
四国八十八箇所霊場巡礼
第四十番霊場:観自在寺(かんじざいじ)
40/88
7:26

( ^ω^)うし!到着だお!
( ^ω^)また早く着いちゃったけど、参拝すればちょうどいいくらいかな

参拝を済ませてベンチに腰をかけていると、徳島から車でお遍路をしている50代~60代くらいのご夫婦に出会いました。お遍路は3週目らしく、別格も寄りながら巡礼しているそうです。
別格とは平たく言えばお遍路の拡張版のようなもので、基本の88ヶ所の霊場に加え、さらに20ヶ所の霊場をプラスしたものになります。88プラス20で108となり、煩悩の数と同じになりますね。
ご夫婦の方たちが言うに、別格霊場は山奥などの辺鄙な場所にあることが多く、車でも難易度は高いそうです。なので、別格20霊場は基本の88ヶ所霊場を回り終えた人が再度お遍路をする時にやるかどうか考えるくらいで丁度いいのかもしれませんね。
お父さん「ほな兄ちゃん気ぃつけて頑張ってな!」ガハハ
お母さん「これからどんどん暑くなるけど、熱中所気ぃつけてくださいね!」
( ^ω^)はい!気を付けて頑張るお!
8:19

( ^ω^)今日も峠越えか...
( ^ω^)昨日の峠よりも標高が高いみたいだけど、頑張るしかないおね

(;^ω^)ハァハァ... 今日もかなり暑いじゃないの
(;^ω^)峠に着くまでに干からびなければいいけどw
10:38

無心になってひたすら歩いていると、山間にローソンが見えました。
峠も近いのであそこで一旦休憩して息を整えましょうか。
・・・
11:09

向こうに見える丘が今日越える峠でしょうか。
遠くから見ている分には「のどかだなぁ」とのんきな気分でいられるのですが、この中を突っ切らなければいけないと思うと、奥歯をギリギリとしたくなるものです。

『風車が稜線に沿って並ぶ様を見て、ため息をつく』日記より
( ^ω^)あそこ登るのかおwwwww
( ^ω^)もうやだ帰りたいおwwwww
11:21

『でも、やってやろうじゃないの。昨日まで乗り越えてきた自分ならきっと大丈夫。そう信じて、「登り口」と書かれた看板を通り過ぎていった』日記より
( ^ω^)柏坂...そこまで手強そうな名前じゃないけど、案外こういう名前の方がキツいのかもしれないお
( ^ω^)よし!ブツブツ言ってても峠は超えられん!とっとと始めるかお!

(;^ω^)ハァハァ(頻繁に足元を見て安全を確認...)
(;^ω^)ハァハァ(時折遠くを見て進行方向を確認...)
(;^ω^)確かにキツいけど、一歩一歩を意識してゆっくり歩けばそこまで辛くは感じないお
(;^ω^)この調子で頑張るお...!

(;^ω^)お!あそこに東家が!
(;^ω^)ちょっと休憩させてもらうお! カサカサッ
( ^ω^)ん...?
あ! やせいの マムシが とびだしてきた!
。゚(゚^ω^)゚。 ひゃぁあああ!!!!!ごめんなさぁああい!!!!!
12:30

色々な生き物に脅かされながらなんとか登頂です。
疲労と緊張でお腹も空いたので、ここでお昼にしようと思います。

すっかりピクニック気分。
( ^ω^)風が冷たくて気持ちいいんだお
( ^ω^)それじゃいただきます! ハムッ
( ^ω^)くぅー!登頂後のおにぎりは格別だお!

( ^ω^)ん?何か書いてあるお。なになに...?
『命かけて歩くはへんろ道 この痛みこの疲れこそ有難きかな』
( ^ω^)・・・
( ^ω^)...その通りなんだお

昼食を済ませ、アブに追いかけられながら下っていきます。

( ^ω^)へぇ〜

( ^ω^)おぉ...

(;^ω^)うわっ!アブが!しっし! ブーン
(;^ω^)ぎゃー!何でそんなにしつこいんだお! ブーン
(#^ω^)ぬあああああ!!!やめてくれぇ!!!

(;^ω^)ハァハァ... もう追ってこないみたいだお
( ^ω^)もう意地悪するのやめてくれお...?

意地悪は続き、蜘蛛の巣だらけのジャングル山道を掻き分けながら歩きます。
最初は背筋が凍るほど不快だった蜘蛛の巣も、今では少し粘着性のある糸と思えるくらいには慣れてきちゃいました。慣れってホントに恐ろしい。
14:47

( ^ω^)山道も終わって、アスファルトに帰ってきたおー!
( ^ω^)自然の音がいっぱいで心安らぐんだお ミーンミンミン

( ^ω^)峠も越えたことだし、あとはなだらかな道を歩いていくだけだお!
( ^ω^)ただ水がなくなってきたお。どこかで汲みたいケド...
おじいさん「お〜い、みかん食べていかへん?」
( ^ω^)あ!こんにちは!

愛媛のみかんらしいけど、なんて名前か忘れてしまった。君の名は。
遍路道沿いにあるおじいさんの家に招かれ、縁側でみかんをいただきました。
皮がありえないくらい分厚く、親指をグリグリと捻り込んで剥がします。
二周りくらい小さくなった実(とはいえ大きさはソフトボールくらいある)を裂き、その一片を口に放り込むと、甘酸っぱい果汁がブシャっと弾け、見た目からは想像できないほどのみずみずしさを感じました。
( ^ω^)みずみずしくてすごい美味しいお!
おじいさん「せやろ〜?暑い時期やけん、良い水分補給になるやろw」
( ^ω^)確かに!

遍路道沿いに住んでいて、お遍路さんにこうしたお接待をすることができて嬉しいと語るおじいさん。
また「お遍路さんに関わる自分がお遍路をしていないってのはどうなんだい」という考えから、数年前に過酷なお遍路に挑戦し結願したそうです。行動力がスゴい。
その後もおじいさんとの会話を楽しみ、別れ際に水をいただけないかとお願いすると快く詰め替えてくれました。本当にありがとうございます。
15:26

( ^ω^)大変なことも多いけど、嬉しいこともたくさんあって楽しいんだお
( ^ω^)人があったかいお
(;^ω^)...気候も中々あったかいお ミーンミンミン
16:47

マンドラゴラのような金切り声で足が悲鳴を上げていますが、ジリジリ進んでいきますよ。
あそこのローソンを抜ければ岩松の町が広がっているハズです。あ、今日は宿に泊まります。

江戸時代の旅人みたいに撮れた。
(; ω )ゼェハァ... うぅ...足痛いお...
(;^ω^)も、もう少し...もう少しの辛抱だお...

お遍路中訪れた町の中で5本の指に入るくらい好きな町、岩松。
( ^ω^)おぉ...河口に沿って家が立ち並んでるお
( ^ω^)牧歌的で良いジャマイカwwwww

足はしんどいですが、歩いていて楽しい町です。
ゆらゆらと揺れる小舟がこの町ののどかさを表しているように感じます。

かなり気に入ったのか、写真フォルダも充実しています。
日が傾き始める時間帯に来れたのも良かったのかもしれません。古き良き日本の夏を感じられる素晴らしい景観です。

結構気に入ってる一枚。
( ^ω^)ぼくなつジャマイカwwwww
( ^ω^)いや...ジブリか!?

( ^ω^)この道をまっすぐ進めば宿があるらしいけど...
( ^ω^)歴史を感じる町な分、ちょっと楽しみだおw
16:57

( ^ω^)うひょぉお!良い雰囲気だお!
( ^ω^)ザ・老舗って感じでテンション上がるおw

別館にて受付。
( ^ω^)こんにちは〜! ガラガラ
女将さん「おいかわさんですね!お待ちしておりましたよ」

宿帳を記入して、女将さんから館内を案内されました。
今日の宿泊者は僕一人だけみたいなので、思う存分くつろいでくださいとのこと。人目を気にせずくつろげるのは大いに嬉しいことなのですが、旅人との交流もしてみたかったのでそこはちょっぴり残念です。

ということで部屋に到着。見てください、この昭和感溢れる一室を。
副交感神経がドバドバ分泌され、少しでも布団に横になろうものなら一瞬で向こう側に逝ってしまいそうな気がします。

荷物を置いて館内探索です。
建物自体はかなり年季が入っているように感じますが、清潔にされているので不快な感じは全くありません。タイムスリップしたような気持ちになり、そういう意味では新鮮な体験です。

( ^ω^)古き良きって言葉がピッタリな旅館だお
( ^ω^)お?こっちがお風呂かお?

( ^ω^)おぉー!広々してて最高だお!
( ^ω^)ご飯買ってきたらすぐ入ろう!

一度部屋に戻り、お財布と買い物袋を携えてスーパーに向かいます。

( ^ω^)トコトコ

( ^ω^)トコトコ

店員さん「ありがとうございました〜」

( ^ω^)トコトコ

( ^ω^)トコトコ

( ^ω^)トコトコ

( ^ω^)いやぁ、なんて素敵な町なんだお...
( ^ω^)迷ったけど宿に泊まって正解だったお

わんぱくが過ぎたぜ。
( ^ω^)今日の夕ご飯!
( ^ω^)めちゃくちゃあるけど今のお腹ならイケるお!

『いい湯だな』を口ずさみながら。
お風呂でゆっくり癒されて...

電源を押した瞬間ホコリやらPM2.5やらニオイやらのランプがビカビカ光り出して、ゴォーッ!という音と共に全力稼働する空気清浄機を横目に...

オリンピックを見ながら豪華な夕食にありつくのでした...
・・・
25日目終了です。
それでは次回のブログでお会いしましょう。ではまた。
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