5月13日(金)
ピピピピ
ピピピピ
( ^ω^)くぅー! 朝かおー!
( ^ω^)寝具が柔らかいから、朝までぐっすりなんだお
ガチャ
マスター「おはようございます」
( ^ω^)おはようございます!
マスター「じゃあコーヒーでも淹れましょうか」
( ^ω^)おぉ、朝からコーヒーとはなんて贅沢な!
マスター「せっかくですし、豆挽いてみる?」 ゴトッ
( ^ω^)え! いいのかお!
( ^ω^)しかもめちゃ本格的じゃないですかwwwww
ビンテージ感溢れる大きなミルに豆を入れ、ゴリゴリと挽いていきます。
( ^ω^)ゴリゴリ 豆を挽くのは意外に人生初かも...
( ^ω^)ジャリジャリ というか、この感触楽しすぎるおwwwww
( ^ω^)シャリシャリ おや? 抵抗がなくなったような
マスター「抵抗がなくなれば大丈夫だよ」
僕が挽いたばかりの豆を、マスターが丁寧にドリップして出来上がりです。
床屋さんなのに、まるで喫茶店みたいな雰囲気が辺りを包み込み、コーヒーのいい香りが鼻をくすぐります。
( ^ω^)凄く落ち着くんだお...
マスター「そしたらちょっと待っててね。 今、朝食持ってくるから」
( ^ω^)あ、ありがとうございます!
( ^ω^)(すっかり忘れてたけど、朝食まで用意してくれるんだったんだお)
( ^ω^)なんて親切な方なんだお...!
しばらくすると、マスターが両手にお皿を持って卓上に並べてくれました。
マスター「お待たせ。 じゃあ食べよっか」
( ^ω^)なななななんだお!?!? このオサレな朝食は!?!?
( ^ω^)豪華すぎますよwwwww
マスター「ただのレトルトだけどねw チャリダーなら朝はたくさん食べなきゃ!w」
( ^ω^)本当に何から何までありがとうだお!
( ^ω^)それでは頂きます!!! ガツガツムシャムシャ!
( ^ω^)モグモグ...
( ^ω^)うみゃああああいいぃぃぃ!!!
自転車で日本一周していて驚いた体の変化の1つに、『朝の空腹感』があります。
みなさんは、1日の中で一番お腹が減っているのは何時頃が多いですか?
恐らく、お昼前とか夕食前だと思います。
もちろん僕もそうだったのですが、旅に出たら朝の起きたてが一番お腹が減っていることが多くなったのです。
それも強烈な空腹感で、食費も朝が一番多いなんて日があったりするくらいです。
そしてそれは今日も例外ではなく、空腹でカラッカラな胃の中に、ボリューミーなカレーライスがズシリと溜まっていきます。
( ^ω^)うまっ! うまま!!!
( ^ω^)コーヒーも! ズズズ
( ^ω^)ほわぁ... 温まるぅ...
それからはマスターとひたすらお喋りしながら食事をゆっくりと楽しみます。
昨日初めてお会いした時は、髪も切っていたせいかポツポツと少ない会話でしたが、今朝はお互いに良く喋ります笑
マスター「この地図に書いてある赤い線が、僕が当時日本一周した時通った道だよ」
( ^ω^)ほぇ〜 本当に日本一周されてるんだお
( ^ω^)あ、マスターは『襟裳』行かれたんですね
マスター「そうだね。 おいかわくんは行かないの?」
( ^ω^)うーん... 行ってみたくないわけじゃないんですが、ライハのオーナーさんが「あそこは何もないし風強い」って言ってて...
( ^ω^)ワイは最突端の岬に行ければいいから、特に辛い思いをしてまで寄る理由もないかなって
マスター「確かに襟裳まで行く道は本当に何もないねw」
マスター「...ただね、この襟裳岬を過ぎたら凄いのよ」
( ^ω^)ピクッ ...凄い?
マスター「馬の放牧地帯がわーっと広がっててね、それはそれは別世界みたいだったよ」
マスター「それに、今は子馬が見れる時期で、母馬と子馬が寄り添ってるところも見れるんじゃないかな」
マスター「"北海道らしさ"を味わいたいのであれば、行ったほうがいいと思うんだけどね」 チラッ
( ^ω^)え、ちょっと待っておwwwww
( ^ω^)そんなこと言われたら、行かずにはいられないジャマイカwwwww
ざっくりとした予定ですが、当初は根室にある『日本最東端の岬』に行ったら、そのまま帯広を通って小樽に帰ってくる予定でした。
ただ、襟裳の素晴らしさを熱心に伝えるマスターの眼を見ていると、「襟裳に行ってみようかな」という思いが沸々と湧き上がってきました。
それに、こういう地元の人の意見ほど信頼のできる情報はないのです。
マスター「襟裳、行かないの?」 チラチラッ
( ^ω^)わかった! わかったお! ドン!
( ^ω^)マスターがそこまで言うなら、必ず襟裳に行ってその感想を伝えに来るお!!!
マスター「お! プレゼン成功だねw」
それからもお喋りを楽しみ、朝食を済ませて出発の支度を始めます。
( ^ω^)ご馳走様でした! 大変美味しかったです!
マスター「朝ごはんは大切だからね。 元気いっぱいに!」
マスター「それで、おいかわくんの写真を撮る前にこのハガキを渡しておくね」 サッ
マスターから3枚のハガキを貰いました。
( ^ω^)ん、これは?
マスター「旅人に渡してるものなんだけど、"その時になったら"書いて送って欲しいんだよね」
( ^ω^)その時?
1枚目は『宗谷岬』に着いた時
2枚目は『最南端』に着いた時
3枚目は『旅が終わった時』
マスター「この時に送ってほしいと嬉しんだよね」
( ^ω^)素敵... 素敵じゃないですか!!!
( ^ω^)必ず送るお!
マスター「楽しみに待ってるよw」
その後、床屋さんの表に出て写真を撮り、しばらくマスターともお別れになります。
( ^ω^)じゃあ、襟裳に寄って1ヶ月後くらいにまたここに帰ってくるお!
マスター「いつでもお待ちしています!」
( ^ω^)キコキコ 本当にお世話になりましたー!!!
何度も何度も後ろを振り返り、マスターに手を振る。
マスターは僕と目が合う度に、目尻にしわを寄せ、笑顔で手を振り返してくれます。
577番目に来た僕という旅人を、1番目に来た旅人のように優しく受け入れて、もてなしてくれるマスターに、心の中で感謝を繰り返し伝え札幌を後にしました。
・・・
( ^ω^)キコキコ やっぱり街並みは他とそう変わらないんだお
( ^ω^)キコキコ それで、今日はここから『滝川』までか
( ^ω^)キコキコ 道がずーっと真っ直ぐだおね
久々に内陸を走っていて、さらに太い国道線沿いなので非常に景色が単調です。
どこもそうですが、その地の良さを知りたいのであれば、人が少ないところに行くのが得策ですね。
( ^ω^)キコキコ
ブーン
( ^ω^)キコキコ おっとと、突然トラックが前に路停かお
( ^ω^)キコキコ 歩道に一度乗り上げてっと...
トラックの横を通ると、窓越しからおばあちゃんが声をかけてきました。
おばあちゃん「日本一周してるのかい! はいこれ!」
( ^ω^)え! 頂いていいんですか!
おばちゃん「もちろん! 頑張ってねー!」 ブーン
( ^ω^)ありがとうございます!!!
( ^ω^)コカコーラと缶コーヒー...
( ^ω^)最高ジャマイカwwwww
親切な方に支えられて旅ができています。
話しかけてくれるだけでも凄く嬉しいですが、こうして差し入れをいただくと嬉しさで胸がいっぱいになります。
それからはただただ走り続けます。
( ^ω^)キコキコ 天気がビミョーなんだお
ポツポツ
( ^ω^)キコキコ 若干小雨か...
( ^ω^)キコキコ 今日は温泉でも入ろうかお
( ^ω^)キコキコ お! スタートしてから6時間で、ようやく滝川市に着いたんだお!
( ^ω^)キコキコ そしたら急いで温泉へ!
雨に濡れ冷えた体を一刻も温めようと、一目散に温泉へ駆け込みます。
(;^ω^)ゼェ... やぁーっと着いたんだお...
時刻は17:30。
閉店は10:00なので、4時間半ゆっくりできます。
( ^ω^)ほわあぁ〜... チャプン
( ^ω^)極楽極楽wwwww
( ^ω^)グー
( ^ω^)む、お腹が減ったんだお
小一時間ほど温泉に浸かったあとは、ご飯を食べることにします。
( ^ω^)ま、迷うんだお
( ^ω^)でも、この『ザンギ丼』ってのが気になるお
( ^ω^)よし、これにしてみるお!
食券を買ってしばらく待つと...
店員さん「お待たせしました!」
( ^ω^)でっかwwwww
( ^ω^)お米が見えないんだおwwwww
( ^ω^)じゃあ、頂きます!!! カリッ! ジャクッ! ハフハフ!
( ^ω^)モグモグ...
( ^ω^)うんまぁいぃ!!!
カリッとした衣を割ると、中からジュワッと旨味のある肉汁が口内に飛散します。
醤油が効いた少し濃いめの味が、ご飯と合う合う。
と思いきや、ご飯へと伸びる箸を唐揚げの山が邪魔をします。
( ^ω^)ちょwwwww お米に箸が届かないおwwwww
実際に数えたわけではないので正確な数は不明ですが、20個くらいのげんこつ唐揚げが岩石のように積み上げられ、1つの城を築いています。
( ^ω^)終わらないこの美味さ! ガツガツムシャムシャ!
・・・
( ^ω^)ゲフー 北海道の温泉料理はボリューム満点なんだお!
( ^ω^)73点!
それから休憩室でのんびりし、閉店後は近くの公園で眠りにつきました。
・・・
43日目終了です。
Mr.bicycleさんのマスター、本当に親切な方で大変お世話になりました。
また、マスターはチャリダーをとても応援している方で、「日本一周されている方はぜひ寄ってほしい」と伝言をいただきました。
また、来店される際は「日本一周しています!」と必ず伝えて予約してくださいね!
それでは次回のブログでお会いしましょう。
ではまた。