ふと思ったのだ。自分の人生を面白くするきっかけを与えてくれたのは、常におっちゃんだったということに。
高校時代、ろくに家から出ずに毎日YouTubeとゲーム三昧していた僕に「外遊び」が面白いんだと暗に教えてくれたのは、長野の温泉で出会ったおっちゃんだった。
いよいよ自分も受験生として勉強を頑張らないといけなくて、そのことで毎日ああでもないこうでもないと悩んでいた時、「自転車旅行」という遊びがあると教えてくれたのは、とあるおっちゃんの書いた本だった。
日本一周中、この旅が終わったら何をしたいかと自問自答を繰り返す日々を過ごしていた僕に「お遍路」という旅があると教えてくれたのは、出雲で出会ったおっちゃんだった。
いつだっておっちゃんが僕を突き動かす着火剤になっていたのだ。
だから僕も、誰かの何かを動かすことのできるおっちゃんになりたい。