2024年7月18日
(; ˘ ω˘ )あぁー!!!
(; ˘ ω˘ )痒い痒い!蚊がスゴいんだお!!!
(; ˘ ω˘ )それに暑いし...痒っ!暑っ!
(;^ω^)眠れないおwwwww
4:42
昨夜トイレに行くために一度外に出たのですが、飽和するほど星が広がり落っこちてきそうでした。
お、おはようございます。おいかわです。
やはりテント設営しないで眠ったのは自殺行為でした。痒すぎます。
耳元には常にやかましい周波数もとい羽音が鳴り響き、脚をヤツらにボコボコにされ、肌と肌が密着する部分は汗でベッチョベチョになりました。
実にサイアクな目覚めです。ですが昨日同様なぜか体はシャキッとしてる。どうして?
( ^ω^)フワァ~ おはようございます...
仙人「おはよう」←パンにジャム塗ってる
( ^ω^)ちょっとコンビニでおにぎり買ってきます...
( ^ω^)サザエさんみたいな遍路小屋だおw
( ˘ ω˘ )なんて気持ち良い散歩道...
( ^ω^)贅沢な朝だお
・・・
( ^ω^)おっちゃん!朝日が浮かぶ海を見ながら食べるおにぎりほど贅沢なものはないお!
仙人「そいつは良かった」ニコッ
( ^ω^)じゃあ行ってくるお!昨日はありがとうございました!
仙人「行ってらっしゃい。気をつけて」
5:33
( ^ω^)今日も晴れ!サイコーの1日になりそうだお!
( ^ω^)室戸へ向けて延々と道が続くけど、気合と根性で乗り超えてみせるお!
このトンネルを抜ければ、室戸への道、そして高知の道が始まります。
霊山寺を発ち8日間、徳島の大地にお遍路の洗礼をこれでもかというほど浴びせられ、血の滲むような思いをしながらただひたすらに歩いてきました。
今日でお遍路は9日目(ブログ上は10日目だけど)。まだまだ肉体的精神的の痛みや苦しさには慣れてませんが、少しずつこの生活に順応してヒラリと受け流せるくらいになりたいです。というかそうなってもらわないと困っちゃう。
( ^ω^)ゴクリ やってやるお...
( ^ω^)フフフ... この先何があろうとも...
( ^ω^)血反吐吐いてでも結願してやるお!!!
【歩いてお遍路してくるから一緒に結願気分を味わおうよ】
《第二章》
ここは地獄か天国か
5:56
( ^ω^)高知県だあああああ!!!!!
( ^ω^)さらば徳島!!!さらばてらさんヒカリさん!!!
( ^ω^)くぅー!県を跨ぐこの高揚感!たまらないお!
これから足跡をつけていく道のりは日本一周で作った轍と重なる箇所がかなり多く、このENEOS県境も例外ではありません。
この場所は全く記憶になかったのですが、ブログを確認してみたらちゃんと通ってました。
フラッシュバックの頻度が増えていくと思うとワクワクしますね。それに自転車と徒歩だと同じ景色でも見え方が変わると思うので、そこも楽しみです。
6:50
『左手には見渡す限りの大海原。青い海がゆらゆらと力強い動きで波打ち、相当な迫力がある。』日記より
( ^ω^)みんな一直線に浮かんでるおw
( ^ω^)ここも人気なスポットかお?あれ、有名なところってここ?
( ^ω^)あれっ!このトイレ何か見たことあるお!
( ^ω^)あ!この黄色い建物も見覚えがあるお!
( ^ω^)何でこんなに印象に残ってるんだおw
松山千春もビックリなほど果てしない道のり。
しばらく歩いていると、左膝、左股関節に新たな痛みが発生してきました。
恐らく、これまでずっと痛んでいた右膝を庇うように歩いてきた影響がやってきたんだと思います。
肝心の右膝は昨日の湯治でかなり回復してるみたいですが、あちらが立てばこちらが立たずといった具合に、本当の完治というのは訪れないのでしょうか。
7:38
『この町のおっちゃんに「この山はサルが下りてくるから目を合わせるな」と忠告を受けた。』日記より
(;^ω^)あっちぃお... ミーンミンミン
(;^ω^)小さな町だけど、どこか懐かしい気持ちにさせるお
( ^ω^)自分の影を見るだけで風情を感じるおw
( ^ω^)ちょっと痩せた?
田舎を絵に描いてそのまま出したような田園風景です。
山、川、雲、空。日本らしい景色にうっとりします。
8:21
海もその青さをどんどん鮮やかにしていきます。
高知の海は南国のような澄んだブルーで染められていて、2年前も海が見える度に自転車を停めて写真を撮っていた記憶があります。
( ^ω^)めちゃくちゃ綺麗だおwwwww
( ^ω^)太陽のスポットライトでキラッキラジャマイカwwwww
(;^ω^)ただ...
9:11
地獄のように暑い、いや熱いです。
まだ朝だってのに太陽がカンカンと肌身を焼き焦がしてくるだけでなく、海とアスファルトの照り返しによって、上下左右余すところなくこんがりとオーブンされます。
加えて膝の痛みが涼しい顔で受け流せなくなるほどにサイレンを鳴らし、所持している水も物凄い勢いで無くなっていきます。
(;^ω^)なにっ!水があるのかお!?
(;^ω^)有難や有難や...汲ませていただくお
(;^ω^)えーと、このトイレの裏のほうにあるのかお? ガサガサ
(;^ω^)道のり険しいおね...
(;^ω^)お!あったお!
(;^ω^)では早速! キュッ...
(;^ω^)キュッ...キュッ...
(;^ω^)この展開、一昨日経験したお キュッ...
(;^ω^)マジかお...
(;^ω^)横に川が流れてるけど、下手に飲んでエキノコックスとかなったらゲームオーバーだしな...
(;^ω^)ま、まだ水は残ってるから、とりあえず行ってみるお
9:51
『海沿いの国道を歩く、歩く、歩く...』日記より
自転車で通った時は道のり平坦かつ時期も10月下旬だったので超絶快適でしたが、現在7月中旬の暑さド真ん中かつ時速4kmなので超絶不快適。
体中の穴という穴からまたしても汗が噴き出し、それが乾いて腕に塩の結晶が生成されるくらいには酷暑です。
足裏はとうの昔に限界を迎えているのですが、休もうにも日陰すらまともにない状況。大変困りました。
(;^ω^)ハァハァ... 室戸市に突入だお...
(;^ω^)ハァハァ... どこかで休みたい...水分確保したいお...
(; ω )ゼェハァ... こ、こんな所でくたばってたまるか...
(; ω )ゼェハァ... ちくしょう...乗り越えてやるお...
10:48
(;^ω^)ハァハァ... ひ、日陰だお...ん?
(;^ω^)あの赤いの...もしかして...
(;^ω^)自販機じゃないかお!?
(;^ω^)おぉおおおおおおおお!!!!!
(;^ω^)ジーザス!!!!!クライスト!!!!!
(;^ω^)いただきます!!!!! プシュッ!
( ω )ゴクッ!ゴクゴクッ!ゴクゴクッ!ンゴクッ!ゴクッ!
( ω )・・・
( ゚ω゚)カッ! UMEEEEEEEEEEEEE!!!
コーラでガソリン補給する図。
「キンッキンに冷えてやがる」を痛感した瞬間でした。
コーラの甘味と炭酸が体内を駆け巡り、全身の細胞が歓喜し震えます。
ここまで体がコーラに飢え欲していたんだと、内から湧き出てうねる衝動によって気づかされました。
11:41
( ^ω^)田舎だねぇ ミーンミンミン
( ^ω^)『ぼくなつ』の世界そのものだおw
( ^ω^)地図によるとこの辺にスーパーがあるはずなんだけど、もうちょっと行ったとこかお?
( ^ω^)お、学校があるお。全校生徒何人くらいなんだろう
まごうことなき『ぼくなつ』です。
歩けば歩くほど田舎田舎してきていいですね。と同時に本当にスーパーがあるのか不安になってきました。
( ^ω^)えーと...地図によるとここがスーパー...なのかお?
( ^ω^)ちょっと入ってみるお ウィーン
( ゚ω゚)涼しぃ~!!!
( ^ω^)お昼は食堂で食べるとして、今夜と翌朝の食料を買うか
・・・
( ^ω^)ふぅ...ちょっとそこで休憩
(;^ω^)しかし外出るととんでもない暑さだお...w
???「すみませ~ん!!!」
( ^ω^)ん?はい!
お母さん「これ、良かったら!」
( ^ω^)えっ!いいんですか!
お母さん「歩きでお遍路なんてスゴイですね!」
お母さん「私の息子10歳なんですけど、今自転車でお遍路してるんですよ!」
( ^ω^)えぇっ!?10歳で!?スゴ過ぎるおwwwww
お母さん「もうすぐここに来るんですけど、お兄さんも頑張ってください!」
( ^ω^)あ、ハイ!ポカリありがとうだお!
( ^ω^)しかし10歳でお遍路か...どうしてやりたいと思ったのか気になるおw
( ^ω^)グー
( ^ω^)む、腹が減ったお
( ^ω^)そこの食堂でお昼ご飯にするお!
12:08
なかなか良さげな食堂です。
入口付近に「同行二人」と書いてあったのですが、お遍路さんもかなり立ち寄る場所なのでしょうか。
でも室戸まではほとんど町がないので、恐らくみんなこの町のスーパーで食料調達して、この食堂でご飯食べているのかもしれませんね。
( ^ω^)こんにちは~ ガラガラ
おじさん「お、こんにちは~。お遍路さんかい!」
( ^ω^)あ、そうだお!
おじさん「荷物その辺に置いとって、適当に座ったらいいさ」
( ^ω^)了解だお!
年季のあるこじんまりした小さな食堂ですが、温かい空気で満ちていてとても落ち着きます。
しばらくおじさんと談笑していると、キッチンからお母さんが出てきました。
お母さん「いらっしゃ~い!何食べます?」
( ^ω^)うーん...何かオススメとかありますか?
お母さん「そうねぇ...オムライスなんかオススメやね!」
( ^ω^)オムライス!それでお願いするお!
お母さん「はーい!じゃあちょっとお待ちくださいね~!」
( ^ω^)(気さくな良いお母さんだお)
・・・
お母さん「お待たせしました~!『おつかれオムライス』です!」
( ^ω^)うほー!ウマソスなんだお!
( ^ω^)それじゃあいただきます! ガツガツムシャムシャ!
( ゚ω゚)ん゛ま゛っ!!!!!
ふわっと柔らかい卵生地を口の中で解くと、中からあまじょっぱいケチャップライスが口内を幸せで満たします。ケチャップライスの中にもゴロゴロとチキンが入っていて、これが良いアクセントになってまたウマいんです。
( ^ω^)お母さんサイコーだお! ガツガツムシャムシャ!
お母さん「それは良かったわ~!w」
お母さん「あ、そうそう。この間新聞で小学生がお遍路する記事があったんですよ」
( ^ω^)え?小学生?
お母さん「ほらコレ。小学4年生の男の子が自転車で遍路って」
( ^ω^)小学4年生ってことは...10歳?
( ^ω^)あれ、ちょっと待っておwwwww
お母さん「?」
( ^ω^)ワイ、さっきその少年のお母さんに会ったおwwwww
お母さん「え?そうなんですか?w」
つい30分くらい前に会ったお母さんが、まさか新聞に載っている息子さんのお母さんとは知りませんでした。
世間の狭さを垣間見ると共に、面白い偶然に遭遇してしまいました。
もしかするともしかすれば、今後どこかで新聞の少年に出会えるかもしれませんね。
13:01
それからお母さんとしばらく談笑し、ペットボトルに冷たい麦茶を入れていただきました。これがありがたいのなんのって。
さて、この町を抜けたら明日の昼くらいまではコンビニ一つない無補給区間を歩くことになります。
とはいえ24時間飲まず食わずでも死ぬことはないので、今思えばそこまで大した問題ではありませんね。ただこの時の表情は般若でした。
(;^ω^)暑いお... ミーンミンミン
(;^ω^)海が近いと潮風で涼しいって、あれ嘘だお
(;^ω^)あの一番遠くに見えるもっこりした所が室戸岬?
(;^ω^)仮にそうだとして、あそこまで行くのに何時間かかるんだお...w
(; ω )まぁ文句言ってても室戸岬が近づいてくれるワケじゃないし、頑張るか...
室戸まであと20kmなのは頑張れそうですが、高知はあと100kmもあるんですね。はぁ。
でも気づけば徳島県庁から115kmも歩いてきたという事実もあります。
気づけば高知、愛媛、香川と歩いているものなんでしょうか。68番くらいの霊場にいる自分が全く想像できません。
14:17
あ、この岩見覚えがあります。
夫婦岩(めおといわ)と呼ばれるラブリーな岩ですが、お嫁さんどころか彼女のいない僕にとっては「?」の文字しか浮かび上がりませんでした。現場からは以上です。
(;^ω^)ハァハァ... 足裏と膝が痛いお...
(;^ω^)ハァハァ... でも今日の目的地であるジオパークセンターまであと4kmか...
(;^ω^)ちょっと休憩...休まないとこりゃダメだお...
数少ないバス停の中で可哀想な足を労りつつ休んでいると、おっちゃんが声をかけてきました。
僕の少し前をずっと歩いていたお遍路さんっぽい人(白衣や菅笠を身に着けておらず、金剛杖のみ突いている)で、タイミングが合えば話してみようかくらいに思っていたのですが、向こうから話しかけてくれたので良かったです。
茨木からお遍路をされているようで、昨日出会った仙人同様この方も家に帰らずそのまま遍路2巡目に突入してるスゴヤバな人でした。
15:50
まぁ一緒に歩くことになるよね。誰かと歩けば疲れも半減される。
おっちゃん「んぁ、雨が降ってきたべ」
( ^ω^)本当だお。これくらいの雨ならザックカバーだけ被せれば大丈夫かな
おっちゃん「へぇ、お兄さんそんな便利なもん持ってるんですね」
おっちゃん「私のはどれも中古の物ばっかで安く手に入れたんですよ」
( ^ω^)スゴいお...ワイはザックとか主要なものだけはお金かけるようにしてたので...
おっちゃん「んだら私はコレを...」バサッ
( ^ω^)傘ですか!いいおね!
おっちゃん「にしてもお兄さん、随分歩き方が痛そうですね」
( ^ω^)だいぶ膝が痛んでるんですよね アハハ
おっちゃん「私も足裏が痛くってねw やっぱインソールしっかりしたものじゃないとダメですな」
( ^ω^)ですねw ウォーキングシューズは失敗だったおw
・・・
16:19
24時間開放されているトイレもあるし、なんなら自販機にカロリーメイトまで売ってた。
それからも他愛もない会話をしながら歩き続け、1時間半ほどで目的地に到着しました。
この時の足裏の痛みは尋常ではなく、目的地に着いて気が抜けると生まれたての小鹿のような足取りになってしまいました。
膝についてもようやっと歩けるくらいの状態で、これは”急速”な”休息”が必要です。今のギャグで膝にアイシングしていきたいと思います。
( ^ω^)これが今日泊まる遍路小屋か...
( ^ω^)なんか随分と面白い形してるおwwwww
おっちゃん「こんなに隙間が空いてちゃ今夜も蚊がスゴいだろうな」
( ^ω^)テント持参してないんでしたっけ。この時期は結構大変だと思うお
( ^ω^)あ、ワイは下のスペースで寝るので2階で寝てもらって結構だお!
おっちゃん「いいんですか?」
( ^ω^)はい!大丈夫だお!
(;^ω^)(足が痛すぎて階段上り下りしたくないのが本音だけどね)
17:31
( ^ω^)昼にスーパーで買ったご飯と唐揚げ...
( ^ω^)クンクン うん...多分腐ってはないと思うんだお
( ^ω^)じゃあいただきます! ガツガツムシャムシャ!
( ^ω^)んめぇー!
18:18
『夕食の弁当を食べている時に、ふと孤独感に襲われた。』日記より
夕食を食べ終え、テントをパパっと設営しちゃいます。
今夜は雨が降る予定だそうですが、そこまで強くなさそうなのと小屋にある程度守られているので多分大丈夫でしょう。
テントを建てたらトイレに行き、手ぬぐいを水に濡らして全身を拭いていきます。
歩く際に跳ねた砂や泥によって脚の裏側は特に汚れているので、入念に拭く必要があります。
手ぬぐいで体を拭くという行為は旅に出ないとまぁしない経験なので、汚く不便ではありつつも旅気分を味わえるのでそこまで嫌いなルーティンではありません。面倒くさいけどね。
体をあらかた拭き終えたら歯磨きです。旅で一番恐ろしいのは虫歯や病気になることなので、歯磨きは日常生活よりも意識して磨きます。
体も口内も清潔にしたら、一番のメインである日記を書いていきます。一日歩いて疲弊しきった体を休める前に、今度は今日一日あったことを隅々まで振り返って脳を疲弊させるのです。
体と脳のエネルギーをすべて使い切って床に着く。
以上、おいかわ夜のルーティンでした。
・・・
10日目終了です。
道行く人に「スゴい」や「エラい」と言われるのですが、好きで勝手にやってることなので「いえいえ」と返答するようにしています。
ただ、ただね、正直言うと「でしょでしょ!そうなんだよマジで大変なんだよ!だからこのお遍路終わって書くブログ読んでそのしんどさ一緒に味わってよ!」とやかましく叫びたいです。
謙虚さは大切だけど、ブログの中でくらい好き勝手言ってもいいよね?
つまりこのブログを見てる皆さんは、「僕のしんどかった思い出」にわざわざ付き合ってくれてる聖人の集まりなので、今後もどうぞ見てくれると嬉しいです。
それでは次回のブログでお会いしましょう。ではまた。
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