10月22日(土)6:01
おはようございます。おいかわです。
まず読者のみなさんは僕を褒めてください。今何時ですか?
そう6時!!!
6時に起きるなんてね、まぁ珍しいですよ。
いつも10時とか11時とか、そんなふざけた時間にしか起きられないおいかわが、6時です。
旅人は早寝早起きの習慣が身に付くとかアレ誰が言い始めたんだろう。狭い留置場で小一時間くらい問い詰めてやりたい。
んまぁでも6時に起きるのにはワケがありましてね。実は「新潟で出会ったおばちゃん(市川さん)」に高知でお会いするんですよ。
偶然か必然か、電話をかけて予定がどうか聞こうと思った矢先に、市川さんの方から電話をかけてくれて、話はすぐまとまり「明日高知に行きます!」と返事をしました。
そう、明日高知に行きます、と。
今いるこの海陽町という町から高知市まで、約130kmあります。
何が100チャレだよ!30kmアディショナルタイム突入してんじゃねぇか!
...過去北海道で走った150kmの次に今日は走りますが、市川さんに会うために頑張ろうと思います...
7:14
( ^ω^)高知県突入ー!!!
( ^ω^)これで四国にある4つの県に足を踏み入れたお!
( ^ω^)まだ四国自体は半分も走ってないと思うけど、達成感があるおw
9:12 室戸市
( ^ω^)室所岬まで17km...
( ^ω^)この旅のテーマに関係ないけど、岬を見ると体がピリッとするお...
10:16
ズンズン進んで室戸岬に到着しました。なぜかはわからないですが、いつもの岬チャレよりずっと楽しかったです。
思うに今回のルートはずっと海岸沿いなため、大変道がなだらかで走りやすいからそう感じたのでしょうか。
真相は定かではありません。が、定かではないですが1つ確実に、明瞭に、明晰に言えることがあります。
岬チャレ大変だよォォォォォ!!!
この後向かう高知の四国最南端!そして最後に待ち受けるが愛媛の四国最西端!あのヒゲみたいにぴょこんと出てる先の先!先っぽまで行くんだよ!クソッ!
誰だよ愛媛作ったヤツ、出てこいや!説教してやる!クソッ!クソッ!
(#^ω^)チクショウ...チクショウ...!
ライダーたち「きたきた!w おーい!」
( ^ω^)...ん?
ライダーたち「日本一周ホンマすごいわぁ!自分どこから来たん?」
( ^ω^)えっ、群馬だお!
淡路島出身のライダーさんたちに出会いました。嬉しい。
今日はここ室戸岬まで行って、そのまま淡路島までUターンで帰るそうです。
おじさんA「あ、そうそう!おいかわくん。ここ通った?」
( ^ω^)通りましたよ!ここ!
おじさんA「俺なぁ、ここの『仙人』におうてな。その仙人がまぁよう喋る人でなw」
おじさんB「そのまま工房に連れられて、僕たち色々作らされたんですよw」
( ^ω^)え!何その面白エピソードwwwww
( ^ω^)実はワイもその仙人って人は前々から知ってたんですけど、会えなかったんですよw
おじさんA「ホンマかいな!そりゃ残念やったわ!」ガハハ
おじさんA「これがその工房でな...
知りたかった仙人の存在を、お二人のライダーから間接的にではありますが聞けて楽しかったです。
ちなみにこの『大菩薩峠』と呼ぶレンガ造りの工房は、仙人曰く「まだ完成していない」そうなので、『四国のガウディー』とか『四国のサグラダファミリア』なんて呼ばれていたりもします。
もし徳島に足を運ばれる際は是非立ち寄ってみてください。運が良ければ工房に連れていかれるかもしれません...
10:33
( ^ω^)これは...誰だお?坂本龍馬...?
( ^ω^)あんまし歴史詳しくないから下手なこというのはやめておこう
10:56
室戸市を走りながらご飯屋さんを探していると、なんだか雰囲気の良さそうなお店を発見しました。
中に入ってみると、惣菜や弁当などの食品が売られているスペースがあり、その脇に小さく飲食スペースがありました。
壁にあるビラを見ると、「店内での注文は11時から」と。
あと5分なので、しばらく待って何か注文しようと思います。
とり天定食(ご飯W)
( ^ω^)それじゃいただきます! サクッ
( ^ω^)うまい!
衣の中にはホクホクとした鶏肉が眠り、それを口の中で転がすと繊維が綻び、少しずつ崩れていきます。
上にかかったあまじょっぱいソースも相まって、ご飯が進む進む。とり天美味しいです。
( ^ω^)ゲフー ご馳走様だお
( ^ω^)56点!よし、出発だお!
14:21
気持ちの良いサイクリングロードを走っていきます。
たまにある自転車道(サイクリングロード)なんですけど、いつもふいに現れるんですよこの子。色違いのポケモンくらいの確率で。
でね、そりゃもう快適に走れるじゃないですか。なんたって自転車の為に作られた道路ですからね。
この車社会の中で、わざわざ土木の方々が汗水垂らして作ってくれたワケですよ。
...感謝ですよ、もう本当に。
僕はサイクリングロードを走っている時はいつも心穏やかで、日頃「坂道が登れないポンコツりょーちゃん」と悪口を言っていたことを懺悔し、その償いとしてこれ以上なく愛でて走っているんです。
サイクリングロードがあるからこそ、本当の意味での自分でいられる。
僕の心の平穏は、今まさにこの道の上に存在しているのだ...と。
(#^ω^)この坂道も登れねぇポンコツりょーちゃんがッ!!!!!
17:27 高知市
( ^ω^)今日一日ずっと田舎だったけど、急にスゴイ栄え出したお
( ^ω^)おぉ...良い!いいお高知!
???「おーい!」
( ^ω^)クルッ あ!市川さん!
市川さん「久しぶりー!元気そうで!」
( ^ω^)市川さんこそ!
市川さん「ひろめ市場行くんやよね。じゃあコレ使ってください」
( ^ω^)これは...?
市川さん「ここで使えるお食事券。足りない分は自分で出してくださいねw」
( ^ω^)えぇっ!いいんですか!
市川さん「私は先に家に帰っちょるき、食べ終わったらウチ来ちょってくださいなー!」
( ^ω^)ありがとうございます!
( ^ω^)ようし!市川さんからチケットも頂いたことだし、今日はここでパーっといくお!
( ^ω^)おっ
( ^ω^)おおっ!
( ^ω^)おぉぉぉぉ!!!!
( ^ω^)スゴイ!人でごった返してるお!
( ^ω^)キョロキョロ えーと、空いている席は...
(;^ω^)全然見つからないお...
所狭しと人で埋め尽くされていて、席が1つも見当たりません。
立ち食いも考えましたが、やはり腰を据えてカツオのたたきはいただきたいところ。
爪先立ちして市場内をくまなく詮索し、人ひとり分の空間がある場所を求め歩いていきます。
ーーー探すこと十数分。ついにその空間を見つけることに成功しました。
( ^ω^)うんまい!
店員のお姉さん「今日は旅行ですか?」
( ^ω^)まぁそんなところだお
店員さん「ご出身はどちらで?」
( ^ω^)群馬だお!群馬から自転車で来たお!
店員さん「まぁ!自転車でなんてスゴイですね!」
( ^ω^)いえいえw ずっとこのひろめ市場には来たくて...
ウツボの唐揚げ。高知はカツオだけではなくウツボも美味しいのです。
店員さんとポツポツ喋りながら、このひろめ市場についてあれこれと聞きます。
ひろめ市場は観光客ももちろんたくさん訪れるのですが、地元の人たちも大勢利用する珍しい施設なのです。昼間から飲んでる人なんかもいて、実に自由で陽気な居酒屋です。
そんな素晴らしい場所なので、毎日毎日賑わっていて、今日みたいな週末なんかは人で溢れかえるワケです。
店員さん曰く今日はまだマシな方で、酷いと歩くことさえままならない日もあるとか。
海老の素揚げ。海老の香りがぶわっと鼻に抜けて最高にビールに合う(二杯目)
( ^ω^)くぅあぁー!うまい!うまいお!
( ^ω^)普段一人でお酒なんかまぁ飲まないけど、今日は飲みたい気分だお!
( ^ω^)すみませーん!もう生おかわり!
ガッシガシ空けていきますよ。僕、これでもお酒は強い方なんです。
ちょっとやそっと飲んでもすぐに肝臓さんがサイレン鳴らし駆けつけてくれて、アルコールの消火(消化)活動を行ってくれます。
もうおんぶに抱っこで僕は肝臓に抱きつき、浴びるようにビールを飲むワケです。
たまの贅沢ですから、値段なんかチラッと一瞥するくらいで特に何も考えずに注文していきます。
いいですかみなさん。今から旅する上で一番大事なことを教えます。
僕は日々財布と相談しながら旅を送ってますが...こういう時は絶対ケチっちゃダメです。
「今日は飲むぞ!」と決めた日にゃ、その財布の紐をキツくしている手を離し、代わりにジョッキを持つのです。
「
」
「
」
その班長の言葉に、僕は心を動かされました。
気持ちよく酔いが回る中、気づいたら僕は大船を持って席に着いていたのです。
( ^ω^)こっ...これが日本一美味いと、そう野村さんも言ってたひろめ市場のカツオのたたき!
( ^ω^)ゴクリ...
( ^ω^)じゃ、じゃあいただきます! ハムッ
( ゚ω゚)なんじゃこりゃああああああああああ!!!!!
美味いなんてもんじゃないですよコレ!
分厚い分厚いカツオのたたきの上にニンニクチップスを少量乗せ、それを口に運ぶ。
もっちりとした柔らかい弾力のあるカツオは、藁焼きの香ばしい香りをぶわっと感じさせながら、上品な甘味を届けてくれます。
これまでのカツオの常識がすべてひっくり返る。
これは...このカツオの乗る船は...ただの船なんかじゃねぇ...
ーーーペリーだ。これは、カツオという名のペリーが黒船に乗って来航して来やがったんだ。
これまでの人生、のほほんんと鼻水タラして過ごしてきた俺の目の前に、今ペリーがいやがる...!
ペリー「これまでのカツオを否定しろ。否定して、そしてこのカツオが本物であると受け入れろ」
(;^ω^)なっ...!そんな無茶苦茶だお!
(;^ω^)今までワイはずっとカツオを愛していた!海無し県だけど、地元で食べるこのカツオを愛していた!
(;^ω^)枕崎だって!この間Oさんとカツオ丼を食べた!美味かった!死ぬほど美味かったんd
ペリー「この要求を断ることは断固として許さない。拒否したら...あとはもうわかるな?」
(;^ω^)ヒッ!
ペリー「とりあえず日本一周が終わるまでは待ってやる。それが終わったら、俺は返事を聞きにまたお前の前に来る」
ペリー「いいか、お前はもう逃げられない。お前が、おいかわが、この日をブログにしている以上...な」
俺はとんでもないものを口にしてしまったのかもしれない。
一夜にして”カツオ”というものが何かわからなくなってしまった。
果たして今まで俺が食べていた”カツオ”は”、本当にカツオだったのだろうか。
...受け入れ難い。地球が宇宙の中心という地動説から、いきなり天動説を信じろなんて言われたって信じられるワケがない。地球が宇宙の脇役だと?冗談じゃない。
...だが、これは紛れもなく”カツオ”なのだ。俺は、この受け入れ難い現実を信じざるを得ないのだ。
( ^ω^)海老...うまいお
( ^ω^)ビールも進む... ゴクッ
( ^ω^)・・・
( ^ω^)パクッ
( ^ω^)・・・
( ^ω^)あぁもうクソうめぇお!!!
それから僕はカツオに魅了され、結局7000円というとんでもない額を使ってしまいました。
でも後悔はしていません。「今日は飲むぞ!」と決めたその時からーーー
20:59
( ^ω^)ガチャ お邪魔しまーす!
ワンワン!
市川さん「いらっしゃーい!カツオ、美味しかった?」
( ^ω^)めちゃくちゃ美味かったおwwwww
( ^ω^)3000円、ありがとうございました!
ワンワン!
( ^ω^)あ!アンちゃん!
新潟でお会いした時も市川さんがアンちゃんを連れていましたが、めちゃんこに可愛いですね。
僕は一応犬アレルギーですが、そんなのはこの可愛さの前では無力であります。
アンちゃん「ハッハッ!」
( ^ω^)ひゃー!/// 可愛いお!
市川さん「コーヒー飲みます?」
( ^ω^)いいですか!いただきます!
市川さん、お父さんとコーヒーを啜りながらこれまでの旅の話をします。
市川さんもあれから車で色々回られたようで、写真を見たり、その時々にあったトラブルを聞き、賑やかに夜は更けていきました。
市川さん「明日なんですけど、おいかわくんが良かったら高知を案内します。どうです?」
( ^ω^)いいですね!是非お願いしたいです!
市川さん「わかりました!じゃあまた明日に」
市川さん「部屋は娘の部屋で寝てくださいね」
( ^ω^)お世話になります...!
22:34
蛍光塗料が星空のように輝く部屋で、僕はカツオの味を思い出しながら眠りにつくのでした...
・・・
205日目終了です。
それでは次回のブログでお会いしましょう。
ではまた。
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